著者:峰倉かずや
1995年、横浜――。
16歳の久保田誠人は、出雲会の支部長である真田にスカウトされ、年少組のリーダーを任せられることになった。
出雲会の幹部となり、シマを二分する東条組との諍いなどに巻き込まれる日々。
しかし、久保田はこれまでと変わらず、常に飄々として毎日を送っていた。
だが同じ頃、街では謎のドラッグ「W・A」の名前が囁かれていた。
そして連続して
起こる"獣化"した遺体の発見。
少しずつ久保田の周りに不穏な空気が漂い始める――。
そんな時、久保田は路地裏で一人の猫を拾う。その猫の名は、時任稔。
これまでの記憶を失った時任と久保田の、不思議な共同生活が始まった――。
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