ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族の入り混じる神秘の世界ミスタルシア。かつて、黒銀の翼持つバハムートにより世界は終焉の危機に瀕した。しかし、《人》《神》《魔》は種族の垣根を越えて共闘し、多大な犠牲をもってその力を封印した。そして、封印の鍵を二つに分け、《神》と《魔》それぞれが有することとなった。その鍵が決して一つになることのないように。それから二千年以上が経ち、世界は安寧の中にあった。いつしか《人》はバハムートを唯一無二の存在と考え、恐れ崇めるようになっていた。そんな或る日、決して盗まれるはずのない《神》の鍵がひとりの少女によって奪われる。世界の均衡が緩やかに崩れはじめた。バハムートが復活の咆哮をあげるとき、世界はまた絶対的絶望の淵に沈んでいく。世界よ、滅べ。誰かが、ただ切に願った。
#01 Encounters in Wytearp
陽気な賞金稼ぎの青年ファバロは、実直な騎士カイザルに追われていた。カイザルを煙に巻きながら、いつものように賞金のかかった荒くれ者退治に向かう。時を同じく空から一人の少女が落ちてくる。
少女の名はアーミラ。謎の少女アーミラは酒場で極北の地「ヘルヘイム」への近道を知ると豪語していたファバロを見つけ、道案内を頼むが……。
#02 Escape from Livian
悪魔の尻尾が生えてしまったファバロ。それは、ヘルヘイムへの近道を教えてもらう代わりにとアーミラがした口づけ、つまりは契約の魔法のせいだった。近道を教えれば、その魔法を解くと言うアーミラ。近道など知らないファバロは、アーミラの隙を狙って元の体を取り戻そうとするのだが……。
#03 Fog of Nebelville
ネブルビルにやってきたファバロとアーミラ。アーミラはファバロに、たったひとりで聖域から神の鍵を奪ったことを話す。一方、霧の森で行き倒れたカイザル。目覚めた部屋の中には、リタという名のひとりの少女がいた。
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